子宮卵管造影検査について
どのような不妊症の原因を見つけるか
- 卵管性不妊症(卵管閉塞・狭窄、卵管周囲癒着など)
- 子宮性不妊症(子宮内腔癒着、子宮奇形など)
検査の目的
子宮卵管造影検査とは女性不妊症の診断に用いられる検査で、自然妊娠をのぞめるかを確認する上で必須の検査です。卵管が詰まっていたり狭まっていたりしないか、子宮の中にくっついている箇所がないか、その他の病変はないかを調べる目的で行います。また、卵管に造影剤を通過させることで妊娠率が上昇することも知られています。
torch clinicの卵管造影検査の特徴
一般的に痛いとされる卵管造影検査ですが、その理由として
- 造影剤を注入する速度が速い
- 造影剤を注入する圧が強すぎる
- 卵管が閉塞や狭窄している
が挙げられます。torch clinicでは造影剤を時間をかけて優しく注入することで、卵管造影検査に出来るだけ痛みを感じないように工夫をしております。
検査について
検査にかかる所要時間
15-30分程度
検査にかかる費用
※1 上記はバルーンカテーテル使用料 ¥4,000(税込)が含まれた金額です。
※2 初・再診療、画像診断料、他の検査の費用などは含まれておりません。
卵管造影検査の予約について
当院では以下の時間帯に卵管造影検査を行っております。
- 月〜金: 9:30-12:00、15:00-16:00
※土日の検査は現在行っておりませんので、ご了承ください。
希望の日時を3つ候補挙げていただき、お問い合わせフォームからご予約ください(トーチクリニックアプリからの予約ではないのでご注意ください)。
卵管造影前に必要な検査
torch clinicでは検査を行う前に以下のことを確認いたします。
- 甲状腺機能に異常がないこと
- 造影剤のアレルギーがないこと
- 妊娠していないこと
- クラミジア検査が陰性であること
(陽性の場合は延期となり、万全の状態になるまで抗生物質で治療していただきます。)
※造影剤の使用によって甲状腺の機能の低下をきたすことがあるため、予め甲状腺の機能を確認しております。
※2ヶ月以内に消化管のバリウム等の造影検査を行なった方は、造影剤が残存している可能性があるため、本検査を推奨しません。
※他院より検査のみでご予約される方は、必ず検査データ(1年以内)をご持参ください。
※感染症を予防的するために、あらかじめ抗菌薬と、疼痛の緩和のために鎮痛剤の処方を行っております。
検査をする時期
子宮卵管造影検査は、検査を行う月経周期の排卵日までに行うことが一般的です。
(絶対に妊娠していない時期。 ※月経開始から検査日まで性交渉は行わないでください。)
検査当日のステップ
- 検査当日の朝食後から抗生剤を内服いただき、検査の30分前に鎮痛剤の内服をしていただきます。
- 当日は同意書、生理用ショーツ1枚、ナプキン1枚をご持参ください。当日はスカートでおいでいただくと検査がスムーズです。もしくは腰にまけるようなタオルをお持ちください。検診用ショーツを購入いただくことも可能です(税込300円)。
- ご来院されましたら、まず事前に行った血液検査の結果をお伝えします。血液検査に異常がないことを確認した後に、内診室で超音波検査を行い子宮の傾きを確認します。
- 処置室にご案内し、同意書の確認をいたします。
- レントゲン室へご移動いただきます。
- X線透視を行いながら子宮内にゆっくり造影剤を入れていきます。この際、少し痛みが生じることがあります。
検査後の注意点
- 通常、検査後すぐにお帰りいただけますが、痛みが強い場合は院内で様子を見させていただくことがあります。
- 性器出血を認めることがありますが、検査の影響ですので少量の場合は様子をみていただいてけっこうです。
- 検査当日はシャワー浴にして頂き、入浴は控えていただきます。
- 検査当日の性交渉はお控えいただきます。
- 翌日からは通常通りの生活をしていただいてかまいません。
起こり得る合併症
- 子宮・卵管・腹腔に造影剤を入れるため、感染を起こすことがあり、子宮内膜症をお持ちの場合、腹膜炎のリスクが増加することが報告されています。そのためtorch clinicでは抗生物質を投与し予防に努めます。
- 造影剤に対し、まれにアナフィラキシーを起こすことがあります。その際は、院内の医療従事者が適切に処置を行います。
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