市山 卓彦
「いつ授かりたいのか」「何人授かりたいのか」その家族計画を実現するために「どのくらいの治療をどの時期に希望するのか」 カップルごとに異なる価値観や背景(社会的な適応)と、不妊の原因(医学的な適応)を踏まえて、納得いただける治療計画を立案するよう心がけています。ここが不十分ですと、今何をしているのか分からず漠然と不安になり、月経のたび一喜一憂してしまいがちで、先の見えない暗いトンネルを歩いているようだとよく形容されます。お二人に確かな医学的知識を持っていただき、正しく理解し共有いただくこと、そこにエビデンスに基づいた高水準の医療をあわせることで、お二人の歩く道のりを照らす松明(たいまつ)のようなクリニックでありたい。そんな思いからtorch clinicを開院するはこびとなりました。 これまで、北九州のセントマザー産婦人科医院、順天堂大学浦安病院で研鑽を積み、いかに良質な医療を提供し出生率を向上させるかと臨床に研究に邁進して参りました。その中で多くの課題を感じて参りました。特に高度生殖医療を受ける際、仕事と治療の両立の困難さから離職率は17%にもなること、約半数は心のコンディションを崩してしまうこと、これらは大きな課題だと思っております。臨床成績の向上と同じくらい不妊治療からの離脱率を下げることは重要で、もっともっと我々医療者は患者さんに寄りそえると思っています。不妊治療はあくまで手段であり、目的は「おふたりに幸せな家庭を築いていただくこと」であることを常に忘れず、そのためのお手伝いをさせていただけましたら幸いです。
基本情報
診療科・主な得意領域
資格
所属学会
賞罰
(the Asia Pacific Initiative on Reproduction:アジア太平洋生殖医学会)
BEST ORAL PRESENTATION AWARDS受賞
ASPIRE YOUNG INVESTIGATOR AWARDS受賞