不妊治療・不妊検査の痛みについて
不妊治療に取り組みたいと考えているものの、不妊治療や不妊の検査にともなう痛みに対して不安を抱えていらっしゃる方は多いかと思います。
この記事では、特に多くの方が心配される採卵や卵管造影検査、排卵誘発剤などの注射にともなう痛みと、その痛みをやわらげる方法について解説します。
卵管造影検査にともなう痛み
卵管造影検査とは、不妊の一因である卵管の詰まりや狭窄の有無、子宮の形を調べるために、子宮口から造影剤を注入してX線透視を行う検査です。
卵管造影検査について、詳しくはこちら
痛みをともなう原因
卵管造影検査では、子宮にチューブを挿入するときや造影剤を注入していくときに痛みを感じることがあります。
子宮にチューブを挿入するときは、狭い子宮口をチューブで広げるため、痛みを感じることがあります。
また造影剤を子宮口より注入する際に、生理痛のような鈍痛を感じることがあります。特に卵管が閉塞している場合は、造影剤注入によって卵管内に圧力がかかるため、痛みを感じやすいです。
痛みを和らげる方法は?
トーチクリニックでは検査前に鎮痛剤を服用していただき、造影剤をゆっくり優しく注入することで、検査の痛みを最小限にするよう心がけております。
一般的に卵管造影検査の痛みは生理痛と似たようなもので、麻酔が必要なものではありません。ただし痛みへの恐怖で検査ができない方には、任意で子宮への局所麻酔を使用することもできます。
また卵管造影検査の3時間前に服用する鎮痛剤の代わりに、痛み止め座薬を選ぶこともできます。
排卵誘発剤などの注射にともなう痛み
痛みをともなう原因
排卵誘発剤などの注射を行う際に、痛みを感じることがあります。
排卵誘発剤の注射には筋肉注射と皮下注射があり、特に筋肉注射は痛みを感じる人が多い注射です。
また皮下注射は自己注射(ご自身で注射)を行うこともあります。
痛みを和らげる方法は?
自己注射の際は、薬剤をゆっくり注入する、脂肪の厚い部分に注射する、注射の箇所を毎回変えるといった工夫で痛みを軽減できることもあります。また、皮下注射は針がとても細い種類もあります。実際に注射が必要になった場合にスタッフから詳しく説明しますのでご安心ください。
採卵にともなう痛み
痛みをともなう原因
採卵術では、医師が経腟超音波(エコー)で位置を確認しながら、腟から採卵用の細い針を刺して卵巣にある卵子を回収します。痛みの感じ方は人それぞれですが、特に発育した卵胞の数が多い場合は針を刺す回数が多くなり、痛みが強くなることがあります。
また、子宮内膜症や過去の手術、炎症の影響で卵巣に癒着がある方や、卵巣が腟壁から離れた位置にある方では、エコープローべを腟壁に押し付ける痛みが強いことがあります。
痛みを和らげる方法は?
卵巣の状態やご希望に合わせて、痛み止め座薬や麻酔を用いることができます。
腟壁はもともと痛みを感じにくく、穿刺する卵胞が3〜4個までであれば痛み止め座薬のみで十分なケースがほとんどです。
麻酔には局所麻酔と静脈麻酔があります。
局所麻酔では意識ははっきりしており、針による痛みは緩和されますがエコープローべで腟壁を圧迫するときに痛みを感じることがあります。静脈麻酔は眠っている間に採卵が完了しますので、採卵時の記憶は残らないことがほとんどです。
採卵にともなう痛みについて、詳しくはこちら
おわりに
トーチクリニックでは、医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。
恵比寿駅から徒歩1分の便利な場所に位置し、週7日(平日・土日祝)開院しており、働きながらでも通いやすい環境を提供しています。
不妊治療にご関心のある方は、お気軽にご相談ください。ご予約はウェブからも受け付けております。
また、すでに不妊治療を受けている方々のお悩みやセカンドオピニオンにも対応しております。セカンドオピニオンを含めたクリニックへのよくあるご質問はこちらをご参考ください。