体外受精の胚移植後によくある症状や体調変化について
体外受精の胚移植後によくある症状や体調変化の代表的なものとして下記のようなものが挙げられます。
- 腹痛
子宮の収縮によって起こると考えられています。しかし腹痛が重度の場合、卵巣に異常が生じているおそれがあるため医師に相談してください。 - おりもの
移植後2-3日間は、少量の血が混じったおりものが分泌されます。 - 出血
移植過程で出血が起きると、2-3日の間持続します。月経と同程度の出血がみられる場合や出血が止まらない場合は、医師に相談してください。 - じんましん
移植時に使用するホルモン剤の影響でじんましんが出ることがあります。この場合は自己判断せずに医師に相談してください。
上記の他に熱っぽさや倦怠感・吐き気・嘔吐・頭痛をはじめとする妊娠初期症状が現れることがあります。
軽微な症状であれば問題ありませんが、持続する場合や程度が激しい場合は、迷わず医師にご相談ください。
なお、胚移植後に何の症状もない方も多いです。移植後の症状が妊娠率に影響するという報告はありません。
また、体外受精・移植後の過ごし方についてはこちらの記事もご覧ください。
胚移植後にお腹が痛くなるのはなぜ?
肺移植後の腹痛は、子宮の収縮によって起こると考えられています。しかし腹痛が重度の場合、卵巣に異常が生じているおそれがあるため医師に相談してください。
胚移植後、何日後に着床する?妊娠はいつわかる?
移植する受精卵(胚)が初期胚の場合は移植後4〜5日で着床します。より発生が進んでいる胚盤胞の場合は、移植後1〜2日で着床します。
妊娠判定までは1~2、3週間ほどかかります。
胚移植後に気をつけたいこと
運動
医師から安静の指示が出ていなければ、血行を良くするためにヨガやウォーキングのような適度な運動をするとよいでしょう。ただし、激しい運動は身体に負担がかかるためやめておきましょう。
喫煙・飲酒
タバコや過剰量のアルコールは精子や卵子の質を低下させるため、妊活中は避けましょう。適量の飲酒は、妊娠が判定するまでは問題ありません。しかし胎盤や胎児の異常につながりますので、妊娠判定後は喫煙、飲酒ともに控えるべきです。
性交渉
性交渉は子宮収縮を引き起こすため、着床期の性交渉は妊娠率を低下させるという報告があります。移植後の妊娠率について直接評価されているわけではありませんが、妊娠判定までは性交渉を控えた方がよいでしょう。
おわりに
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