採卵後の生理は、通常の周期と違うタイミングで来たり、生理に伴う症状がいつもと違うことで不安に思う方も多いでしょう。この記事では、採卵後の生理のタイミングや生理の時期がずれる理由、生理の症状が重い場合の対処法ついて解説します。
採卵後の生理はいつくる?
採卵後は、約1〜2週間で生理が起こることが一般的です。採卵にむけて、たくさんの卵胞発育を促進するために、多くのホルモン剤を使用するため、ホルモンバランスが崩れ、通常の生理周期が乱れてしまうことがあります。
採卵後の生理がこない(遅れる)原因
卵巣刺激の際に刺激が強い高刺激法(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法)を行った場合、生理が遅れやすい傾向にあります。
また多襄胞性卵巣症候群(PCOS)の場合も、生理がこない、もしくは遅れやすい傾向にあります。
採卵した周期に移植を行い、その後生理がこない場合は妊娠の可能性があります。移植から約2週間後に妊娠判定を行うことができます。
採卵後の生理が早めにくる原因
採卵後にホルモン補充を行わなかった場合は、生理が早めにくる傾向にあります。
生理は通常、排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えて子宮内膜が厚くなった後、妊娠しなかった場合に黄体ホルモンの分泌が止まり、いらなくなった子宮内膜がはがれ落ちて起こります。
採卵では卵胞液を吸引するため、黄体ホルモンが減少しやすくなります。採卵した周期に胚移植を行わない、つまりホルモンの補充を行わない場合は、減少した黄体ホルモンを補充しないため、生理が通常の周期より早くくることがあります。
採卵後の生理がいつもと違う場合
生理の出血が多い
採卵の周期は、治療に用いるホルモン剤により卵胞ホルモン(エストロゲン)が自然周期より高くなっています。そのため子宮内膜が厚くなり、生理の際にはがれ落ちる子宮内膜が多くなることで出血量が増えることがあります。これは採卵後によくみられる現象であり、心配はありません。
生理痛が酷い
生理の出血量増加に伴い、生理痛の症状が普段より強くなることがあります。症状が強い場合は、痛み止めを服用して症状改善を図ることが効果的ですが、我慢できない場合などは主治医に相談することをお勧めします。
おわりに
トーチクリニックでは医師による治療の診断やカウンセリングに加え、心理カウンセラーが心理的なご負担・人に話しづらい悩みなど医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考えさせていただく機会も設けております。
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