2024年6月からAMH検査が一般不妊治療で保険適用に

最終更新日時:
2024-10-09
市山 卓彦
市山 卓彦 医師
院長 婦人科 生殖医療科 医師
2010年順天堂大学医学部卒。2012年同大学産婦人科学講座に入局、周産期救急を中心に研鑽を重ねる。2016年国内有数の不妊治療施設セントマザー産婦人科医院で、女性不妊症のみでなく男性不妊症も含めた臨床及び研究に従事。2019年には国際学会で日本人唯一の表彰を受け、優秀口頭発表賞および若手研究者賞を同時受賞。2021年には世界的な権威と共に招待公演に登壇するなど、着床不全の分野で注目されている。2019年4月より順天堂浦安病院不妊センターにて副センター長を務め、2022年5月トーチクリニックを開業。
医学博士、日本生殖医学会生殖医療専門医 / 日本産科婦人科学会専門医、日本産科婦人科学会専門医指導医 / 臨床研修指導医
torch clinic医師

AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査が一般不妊治療でも保険適用に

これまでAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査の費用が保険適用になる条件は「調節卵巣刺激療法の治療方針の決定を目的」としたときのみとされており、限られたケースでしか保険適用がされませんでした。

しかし、2024年4月に行われた診療報酬の全面改定により、2024年6月からAMH検査は一般不妊治療の方にも保険適用されるようになりました。今回変更となった、AMH検査が保険適用となる算定要件の具体的な変更点は以下の通りです。

算定要件
2024年6月まで 抗ミュラー管ホルモン(AMH)は、不妊症の患者に対して、
調整卵巣刺激療法における治療方針の決定を目的として、
血清または血漿を検体としてEIA法、CLEIA法またはECLIA法により
測定した場合に、6月に1回に限り算定できる。
2024年6月以降 抗ミュラー管ホルモン(AMH)は、不妊症の患者に対して、
卵巣機能の評価および治療方針の決定を目的として、
血清または血漿を検体としてEIA法、CLEIA法またはECLIA法により
測定した場合に、6月に1回に限り算定できる。

※厚生労働省 保険局医療課「令和6年度診療報酬改定の概要」P.18(令和6年3月5日版)を元に作成

AMH検査の保険適用条件の注意点

AMH検査が保険適用となるのは、検査頻度が6ヶ月に1回までとなっているため、その点に注意してください。

AMH検査の費用はどのくらい?

AMH検査の費用は検査を実施する病院・クリニックによって異なりますが、自費診療のケースですと大体5,000円〜8,000円くらいが相場です。2024年6月の保険適用の場合、3割負担で1800円になります。になります。

AMHとは

AMHに関するより詳細な説明を用意しておりますので、下記をご参考ください。

おわりに

トーチクリニックでは、医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。

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