早発卵巣不全(POI)とは?
40歳未満の若い時期に卵巣機能が低下し、月経が来なくなってしまう状態を、早発卵巣不全(POI)と言います。
早発卵巣不全(POI)の原因
多くは原因不明ですが、卵巣の手術、抗ガン剤治療、放射線治療などを受けたことによる発症や、染色体や遺伝子の異常による発症、重症筋無力症、甲状腺炎、糖尿病などの自己免疫疾患による発症、さらにタバコなどの有害物質が原因で発症することもあります。
早発卵巣不全(POI)の症状
早発卵巣不全の初期症状には月経不順が見られ、最終的には無月経になります。ホットフラッシュ、発汗、気分の変動などの更年期症状が見られる女性もいます。さらにエストロゲン不足が、骨密度が減少する「骨粗鬆症」や、腟粘膜が薄くなり乾燥する「腟萎縮」を引き起こすことがあります。治療を受けずに症状が悪化した場合、気分障害、パーキンソン病、認知症などのリスクが上がります。
早発卵巣不全(POI)の検査と診断基準
検査方法
まずホルモン検査により卵巣から分泌されるホルモンであるエストロゲン、および脳から分泌されるホルモンである卵胞刺激ホルモンを測定して、早発閉経の診断をします。
診断基準
明確な診断基準はありませんが、エストロゲンの値が低く、卵胞刺激ホルモンの値が高い場合には早発卵巣不全と診断されます。
早発卵巣不全(POI)と不妊治療
早発卵巣不全(POI)の妊娠率
基本的には早発卵巣不全(POI)の方は妊娠や出産が困難ですが、早発卵巣不全(POI)の診断後でも、卵巣機能が回復する場合があり、11~46%の割合で排卵が起こることがあります。排卵がある場合の妊娠率は3~10%という報告があり、必ずしも妊娠が不可能なわけではありません。妊娠を希望される方は、お早めにご相談ください。
早発卵巣不全(POI)の治療について
妊娠を希望する場合、ホルモン補充を行いながら卵巣刺激を行うことで卵胞を育てる治療を行います。また、状況によってはドナー卵子を用いた体外受精も、選択肢として挙げられます。体外受精について、詳しくはこちらをご覧ください。
妊娠を希望しない場合も、骨粗鬆症や心筋梗塞のリスクを下げるために、平均閉経年齢である50歳前後までは、ホルモン補充療法を行うことが勧められています。
おわりに
トーチクリニックでは、医師による診断や治療のカウンセリングに加えて、心理カウンセラーが心理的な負担や人に話しにくい悩みなど、医療での解決が難しい「お困りごと」について一緒に考える機会も提供しています。
恵比寿駅・上野駅から徒歩1分の便利な場所に位置し、土曜日も開院しており、働きながらでも通いやすい環境を提供しています。不妊治療にご関心のある方は、お気軽にご相談ください。
ご予約はウェブからも受け付けております。
また、すでに不妊治療を受けている方々のお悩みやセカンドオピニオンにも対応しております。セカンドオピニオンを含めたクリニックへのよくあるご質問はこちらをご参考ください。