#03「助産師としての経験を活かし、卒院までしっかりと患者さんを見届けたい」| 時短で働くママ看護師 唐木仁美インタビュー

プロフィール

トーチクリニック看護師 唐木仁美

新卒から約10年助産師として大学病院、産科単科の病院・クリニックで命に関わるお産の現場、妊産婦・産後のママ達へのケアを経験。不妊治療を経て妊娠・出産する患者さんが増えていく中で、不妊治療への理解を深めたいという思いからトーチクリニックに転職。

これまでのキャリアを教えてください

新卒から助産師として勤務してきました。病院の規模の違いはありますが、分娩施設がある産婦人科での勤務経験がほとんどです。妊婦健診や一般婦人科の外来業務、入院管理となった妊婦のケア、分娩介助、産後の母児へのケアを主に行ってきました。妊産婦と関わる中で、新卒の時に比べて年々、不妊治療を経て妊娠・出産される方が増えてきているなと実感するようになりました。

助産師になるまでの教育過程で、不妊治療について専門的に学ぶ機会が少なかったこと、以前に他の不妊治療クリニックに勤務した経験もありますが、中途半端な学びになってしまったことから、不妊治療を経て妊娠された患者さんがどんな治療を受けてきたのか、もっと深く向き合いたいと思うようになり、生殖医療領域に挑戦しようと思いました。

トーチクリニックへの転職を決めた理由は?

子供が小学校に上がるタイミングで、働く時間や環境について考え直していた時に、以前に一緒に働いたことのある市山先生から開業のお話しがあり、直接話を聞く機会がありました。

もともと自分自身の中であった「不妊治療への理解を深めたい」という気持ちがあったこと

と、市山先生の考えに共感したことですね。 市山先生も私と同様に、もともとお産の現場にいて、たくさん命に関わるようなことも経験してきて…市山先生が「お産に来る前の段階でもっと自分にできることはあるのではないか?」という考えで生殖医療領域に取り組むようになったと聞いて、私も助産師としてもっと、妊娠・出産の前に患者さんにできることがあるのではないか?と思い、同じ思いを持った先生の元で働こうと決めました。

トーチクリニックで働いてみて、変わったと思うことはありますか?

不妊治療の過程を知れば知るほど、治療を経て妊娠に至った方が妊娠経過を不安になってしまう気持ちや状況が前よりも理解できるようになりました。

妊娠までの過程が長い方ほど、授かった命への期待が大きい分、不安も大きくなってしまいますよね。開業してまだ半年ですが、妊娠して卒院される方も出てきました。これまでの経験から、患者さんが妊娠して卒院するタイミングでもっとその人らしいお産ができる出産施設選びに協力できないか?など…これから先やりたいことがたくさん出てきました。

助産師の経験を活かして、患者さんのためになることができるようになりたいと思います。

2児の母でもあると聞きましたが、ワークライフバランスはどうとってますか?

今はまだ子供が小さいこともあり子供との時間を大事にしたいため、時短勤務で働いています。子供が上の子が小学1年生になるタイミングで環境の変化があり学童保育に通うようになること、下の子の保育園のお迎えもあることなど、育児の状況や子供をひとりで待たせたくないな…という思いがあって、転職する前にその意志も含めて伝えていました。 家から職場までが近いわけではないのですが、子供の時間に合わせて働けるよう配慮してもらっています。ただ、子供のことで急な休みなどは取りにくい現状もあるため、家族にもとても協力してもらっています。毎月月末には、翌月の予定をどうするかなど、夫と作戦会議していますよ。(笑)

職場の雰囲気を教えてください

社会人経験が豊富なスタッフが集まってるので、頼りになる仲間がたくさんいる感じです。相談もしやすいし、いい意味で女性陣が女性っぽくないです。(笑)

先生との距離感も近く、質問に対してはきちんとなぜこうなのか?を答えてくれるので、納得した上で働けています。

開業してまだ半年なので、まだ院内のルールなどもきっちり決まっているわけではなく、状況に応じて改良していく段階なので特に話し合いや納得感は働く上ですごく大事だと思います。

1日の流れ

08:00 保育園へ子供を送り届ける

08:45 クリニック到着・情報収集

09:00 午前外来開始

13:30 昼休憩。午後、翌日の準備。昼用物品・書類の補充など

15:00 午後外来開始

16:30 退社

17:45 保育園へお迎え