不妊検査や保険適用後の不妊治療費(先進医療)助成金制度についてFERTILITY TREATMENT SUBSIDY PROGRAM

更新日:2025/4/17

2022年4月から、不妊治療が保険適用となったことに伴い、それまで実施されていた国の特定不妊治療費助成制度(1回あたり30万円の助成金)は廃止されました。現在では保険適用により、原則3割負担で一般不妊治療や生殖補助医療(ART)を治療できるようになったものの、不妊治療にかかる経済的負担は少なくはありません。
そのためお住まいの地域によってそれぞれ違いますが、不妊治療を支援するため、助成金制度を設けていることがあります。当院は厚生労働省の定める施設基準を満たし、一部先進医療に認定された医療行為を実施しています。また、東京都特定不妊治療費(先進医療)助成事業の対象医療機関です。
こちらのページではよくお問い合わせをいただく地域の助成金に関する情報をまとめており、2025年2月時点での情報となります。最新情報は各自治体の助成金ページをご確認ください。

1.東京都の不妊検査等助成について

保険医療機関にて行なった不妊検査や一般不妊治療の費用を助成制度を設けています。
上限金額 回数 対象者 助成対象期間
5万円 夫婦1組につき1回限り 1. 法律婚の方または事実婚の方
2. 検査開始日における妻の年齢が40歳未満
3. 助成対象期間内に保険医療機関において
夫婦とともに助成対象の検査を受けていること
検査開始から1年間
東京都福祉局不妊検査等助成事業の詳しい情報はこちらからご確認ください。

2.東京都特定不妊治療費(先進医療)助成の範囲

東京都では生殖補助医療(体外受精及び顕微授精)を行う際に、保険適用された治療と併用して自費で実施される 「先進医療」に係る費用の一部 を助成しています。
東京都特定不妊治療費(先進医療)助成の範囲

特定不妊治療費の対象となる先進医療について

助成対象となる先進医療と、当院で実施可能な先進医療は以下となります。現在、恵比寿院のみで先進医療は実施しております。
対象となる先進医療 当院で行える医療※現在、恵比寿院のみ
SEET法 ⚫︎
タイムラプス -
子宮内膜スクラッチ ⚫︎
ERA -
ERA -
ERPeak
子宮内細菌叢検査(EMMA / ALICE) -
ERA ⚫-
IMSI -
二段階胚移植法
子宮内細菌叢検査(子宮内フローラ検査)
不妊症患者に対するタクロリムス投与療法 -
膜構造を用いた生理学的精子選択術 (マイクロ流体技術を用いた精子選別)
着床前胚異数性検査(PGT-A)
※助成金対象の先進医療としては行なっていませんが、
自由診療としての受診は行なっております。
先進医療については厚生労働省の先進医療の概要ページをご確認ください。

特定不妊治療費の助成回数

治療開始日の妻の年齢 回数
40歳未満 6回まで
40-43歳未満 3回まで
東京都からの助成を受けられる上限回数は、1子につき6回もしくは3回限りです。

43歳以上の特定不妊治療費の助成について

東京都の特定不妊治療費の助成金は、保険適用された治療と併用して自費で実施された 「先進医療」に係る費用の一部を助成するため、治療開始日が43歳未満の方が対象となります。そのため、43歳以上の方は助成対象外となります。

特定不妊治療費の助成金対象者

要件 備考
法律婚または事実婚の方 ・1回の治療開始時点で婚姻関係がある、または同一世帯である証明ができること。
・1回の治療開始時から申請日までの間、夫婦共に東京都内の同一住所に住民登録をしていること。
保険診療で特定不妊治療を受診し、
先進医療を厚生労働省の定める登録医療機関で受診していること
・全額自費で特定不妊治療を実施の場合は対象外となります。
申請者及び配偶者が特定不妊治療に関する医療費助成を受けていないこと
1回の治療の開始時点で妻の年齢が43歳未満

特定不妊治療費の助成金の上限について

先進医療にかかった費用の7割について、15万円が上限となります。
例1)1回の治療の中で先進医療に10万円かかった場合10万円×0.7=7万円→助成金は7万円
例2)1回の治療の中で先進医療に100万円かかった場合100万円×0.7=70万円→助成金は上限の15万円

特定不妊治療費の申請に必要な書類

必要書類類 備考 費用
特定不妊治療(先進医療)助成事業 受診等証明書 ※原本 医療機関が記入
※クリニック受付までお問い合わせください。
3,500円
住民票の写し ご自身でご準備ください。
戸籍全部事項証明書(戸籍謄本) ※原本 ご自身でご準備ください。
東京都の特定不妊治療費の助成金は、保険適用された治療と併用して自費で実施された 「先進医療」に係る費用の一部を助成するため、治療開始日が43歳未満の方が対象となります。そのため、43歳以上の方は助成対象外となります。

特定不妊治療費の申請に必要な書類

「1回の治療」が終了した日の属する年度末3月31日(電子申請送信日・消印有効)まで

3.首都圏の各自治体の特定不妊治療費助成金について

一部の市区町村によっては東京都の助成金と併用で助成金を申請できる場合がございます。以下は当院でお問い合わせの多い東京都および神奈川県の各市区町村の特定不妊治療費の助成についてまとめたものです。
※最新情報はお住まいの地域の各自治体の助成金ページをご確認ください。

東京都:特定不妊治療費などの助成制度がある市区町村

市区町村 制度 上限金額 詳細
足立区 足立区特定不妊治療費(先進医療)助成 上限5万円 詳細
大田区 大田区特定不妊治療費(先進医療)助成 上限5万円 詳細
葛飾区 葛飾区特定不妊治療費(先進医療)助成事業 上限10万円 詳細
品川区 品川区一般不妊治療 上限5万円・1回限り 詳細
不妊治療(生殖補助医療)医療費助成事業 上限5万円 詳細
渋谷区 渋谷区一般不妊治療助成 上限5万円 詳細
渋谷区生殖補助医療助成 上限10万円 詳細
杉並区 杉並区特定不妊治療 上限3万5,000円 詳細
千代田区 不妊検査等助成事業 上限2万5千円 詳細
中央区 特定不妊治療費(先進医療)助成制度 上限10万円 詳細
中野区 中野区不妊検査助成 上限2万5千円 詳細
中野区特定不妊治療費(先進医療)助成 上限5万円 詳細
文京区 文京区不妊治療費(先進医療)助成事業 先進医療:上限5万円
先進医療会議で審議中の治療:上限10万円
詳細
港区 港区特定不妊治療費(先進医療、自由診療)助成金制度 先進医療:上限30万円
自由診療:上限10万円
詳細
目黒区 特定不妊治療費(先進医療)の助成 上限5万円 詳細
あきるの市 あきる野市特定不妊治療費(先進医療)助成事業 上限5万円 詳細
立川市 立川市特定不妊治療医療費助成金 上限5万円 詳細
青梅市 青梅市特定不妊治療(先進医療)助成金 上限5万円 詳細
福生市 福生市特定不妊治療費(先進医療)助成事業 上限5万円 詳細
日の出町 日の出町特定不妊治療費(先進医療)助成金 上限5万円 詳細

神奈川県:特定不妊治療費などの助成制度がある市区町村

市区町村 制度 上限金額 詳細
横須賀市 不妊治療(生殖補助医療)に対する医療費助成 先進医療:上限5万円
自費診療:上限10万円
詳細
鎌倉市 不妊・不育症治療費助成制度 上限5万円 詳細
逗子市 生殖補助医療費(不妊治療医療費)助成事業 上限5万円 詳細
大和市 大和市不妊治療(先進医療)費助成事業 上限5万円 詳細
平塚市 平塚市不妊治療(先進医療)費助成事業 上限5万円 詳細
藤沢市 藤沢市不妊治療費(先進医療分)助成事業 上限5万円 詳細

各自治体の不妊治療助成金の申請方法

  1. 助成の内容を確認
  2. 検査や治療を開始する
  3. 検査や治療が完了したら、受診等証明書の発行を当院受付スタッフにてお問い合わせください。
    ※各書類の発行には2週間ほどお時間をいただいております。
  4. 必要書類を揃え、各自治体に申請
  5. 助成金の給付を受ける

不妊治療助成金についてよくある質問

A.トーチクリニックで東京都の特定不妊治療費の助成を申請できますか?

当院は東京都特定不妊治療(先進医療)の助成事業の対象医療機関のため、申請が可能です。当院で行なっている先進医療についてはこちらをご確認ください。

A.不妊治療の助成金は東京都と市区町村両方からもらえますか?

受ける治療とお住まいの市区町村によって異なります。詳しくは各自治体のHPをご確認ください。

A.体外受精は助成金の対象ですか?

受ける治療とお住まいの市区町村によって異なります。詳しくは各自治体のHPをご確認ください。