#07 「成長意欲と協調性を大事にしてスキルアップを目指したい」| 若手培養士 飯塚 凪インタビュー

プロフィール

トーチクリニック培養士 飯塚 凪

大学の獣医学部(農学系)を卒業後に、新卒で培養士として就職。病院勤務、産婦人科クリニックでの培養士経験を経て、2023年にトーチクリニックに入職。現在、培養士歴は5年目。

培養士としてのこれまでのキャリアを教えてください。

大学では獣医学部で農学や食品系の勉強をしていました。大学3年の頃に培養士という職業を知り、実際に働いている様子なども見てやりがいを感じ、目指すようになりました。大学卒業後は新卒で大手の病院に入職し、培養士としてキャリアをスタートしました。そこで1年半経験を積んだ後に、患者様との距離が近いところで働いてみたいと思い、産科が併設されているクリニックに転職し、そこで2年半経験を積みました。そこでは患者様と直接コミュニケーションを取る機会も多く貴重な経験ができました。その後、さらに培養士としてスキルアップさせたいと思い、不妊治療のクリニックでの転職を検討しました。

torch clinicとの出会いを教えてください。

大きい医療機関、小さいクリニックの両方を経験したことで、それぞれの良さも踏まえ、培養士としてのスキルアップができるような施設を探していました。培養士のエージェントにも登録して情報収集していた際に、torch clinicの募集を見つけました。実際に面接の際の印象が良かったのが決め手になりました。やる気がある方についてはどんどん育成して教えていきたいというのが伝わってきましたし、患者様の数も増えているので、多くの経験を積むことができることも期待できました。

私も2回転職しているので職場には一般的な良し悪しだけでなく、「相性」も重要だと理解しています。その点は、自分が求めていた培養士としての成長にはtorch clinicはぴったりだと感じ、入職を決めました。


入職後にギャップを感じた部分はありますか?

入職後のギャップが少なくなるように、しっかりとフォローしようとしてくれているという印象を受けました。新しい培養室なので、様々な医療機関で経験を積まれた培養士がたくさんいらっしゃいます。各々のやり方を尊重しながら培養業務を行っています。培養士の業務は、成果がはっきり分かるので、成果が出ればやり方は問わないという側面もあります。また、培養士それぞれが自分のやり方や技術があるので、それを無理に変更したり揃えていくことはリスクにもなりえます。「いろんなやり方があって良い」としているところは、転職してきた身としては適応しやすい点でした。


また、様々な技術を持った先輩培養士がたくさんいらっしゃるので、学べる機会も多くあります。自分自身の技術も大事にしながら、良いものはどんどん取り入れることができます。培養士の一人ひとり働きやすい環境は異なるので、違いをリスペクトしながら、良いところはどんどん取り入れることで、組織として積みあがっていっているのがtorch clinicの培養室の強さだと感じています。

培養士としてのスキルアップについて

患者様の数が増えているので、短期間で多くの経験を積むことができるのは非常にありがたいと感じています。また、忙しい中でも、若手の育成に熱心に取り組んでいるのもtorch clinicの特徴です。この規模でありながらも新卒の培養士も採用しており、皆で育てていこうという風土があります。やる気があって成長していきたい人にはどんどん任せてくれるのは、成長途中の培養士にとっても貴重な環境です。

実際に、入職前に自分が思い描いていた以上に成長スピードが早くなっていると感じています。過程において戸惑う部分や不安になることもありますが、それも配慮しながら進めてくれます。技術面だけでなく、コンディションの面も気遣いながら関わってくださるのは心強い点です。

職場の雰囲気を教えてください

培養室の先輩方は、気さくな方が多いです。小さいことでも聞きやすいですし、積極的に情報共有する雰囲気があります。それぞれが様々な組織やチームを経験しています。それらの経験を生かしながら、良い培養室にしていきたいという気持ちを共通で持っています。不妊治療を受けている患者様が妊娠・出産に至るのが皆の共通のゴールなので、それに向かって協力しあいながらやっていこうという雰囲気があるので仕事が進めやすいように感じます。

医療事務や看護師、看護助手など他職種との連携もスムーズです。分業しているので培養業務以外の業務を実際に行うことはないのですが、分からないことは聞きやすいですし、距離も近いのが特徴です。院内でもコミュニケーションもSlackというビジネスチャットを利用しているので、オープンですね。

ワークライフバランスも意識しながら働くことができています。
残業はほぼないので、オフはリフレッシュできています。クリニックが恵比寿にあるので、帰宅途中に街並みを見ることができるのも気分転換になっていますね。

若手培養士にメッセージをお願いします。

成長していこうという意欲や自主性は大事だと思っています。

日々、業務の合間にトレーニングをしながら自らの技術を向上させることはもちろんですが、育成に熱心に取り組んでくれる環境にいたとしても、周囲が何かをしてくれるのを待つのではなく、自ら成長していこうとする意欲や自主性は必要不可欠です。

また、同時に「協調性」も同じくらい重要だと考えています。培養をするのは個人の時もありますが、一連の作業が一人で完結するわけではありません。周りが見えていないとリスクになりえます。普段の人間関係がベースになるので、思いやりの心を持って業務に取り組むようにしています。皆が働きやすいような環境づくりをそれぞれが意識できれば、培養室全体として成果を上げやすくなり、それがクリニックでの臨床での成果に繋がっていくことを期待しています。