#06「未経験から不妊治療領域に挑戦。成長できる環境でスキルアップ」| 若手看護師 後藤雪乃インタビュー

プロフィール

トーチクリニック看護師 後藤雪乃

助産師免許を取得し、新卒から約4年間は地元の産婦人科の総合病院で勤務。家族の転居に伴い、上京が決まり転職活動を行う。産婦人科勤務時代に不妊治療を経験された患者様が多かったこともあり、不妊治療領域に関心を持ち2022年にトーチクリニックへ入職。

看護師としてのこれまでのキャリアを教えてください。

子どもの頃に弟妹の出産に立ち会った経験からお産に興味を持ち、助産師を目指して免許を取得しました。新卒で地元の産婦人科で勤務していましたが、家族の転居が決まり、上京することになりました。それに伴い転職活動を行った中で、torch clinicに出会い入職を決めました。そのまま助産師を継続することも考えたのですが、ワークライフバランスも考慮してクリニック勤務を検討していました。助産師として勤務している頃に不妊治療を経験していた患者様が多くいらっしゃったので、不妊治療領域に興味を持っていました。また、将来的に助産師として再度勤務するとしても、不妊治療の領域の経験は生かせる部分が多いのでないかと考え不妊治療クリニックで働くことを希望しました。

torch clinicとの出会いを教えてください。

看護師の人材紹介会社に登録した際に紹介されたのが最初のきっかけでした。

面接で実際に話してみると人物重視の採用をしているという印象を受けました。私の場合は、産婦人科領域の経験はあったとはいえ、当時の看護師経験は約4年と長くはなかったので要件を満たしているか不安もありました。実際の面接で一人ひとりの人柄や経歴をしっかりと聞いてくれたので、とても好印象でした。

実際にクリニックを訪れてみると「明るい」というのが第一印象でした。クリニック勤務が初めてだったので、ベテランスタッフが多いかと思っていたのですが、torch clinicは若いスタッフも多く、開院直後だったこともありフラットなコミュニケーションが印象的でした。最終的にはご縁をいただき、入職を決めました。

入職後にギャップを感じた部分はありますか?

病院勤務時と同じく忙しさはあるのですが、忙しさの質は異なると感じました。

治療内容も異なるので当然求められる看護も異なります。採血、ルート、処置、内診介助などの基本的な看護技術は生かしながらも、問診などの患者様とのコミュニケーションの技術は磨かないといけないスキルでした。先輩方の問診をたくさん見て学んでいったり、自分が担当する問診も徐々に難易度を上げて行ったりしながら、今もスキル向上をしている最中です。

高度生殖医療も行っているクリニックなので、採卵や移植などのオペもあるのですが、こちらも経験数を増やすことで徐々に慣れていきました。助産師の頃にも、出産介助や帝王切開手術は経験していたので、共通する部分もあり、これまでのスキルを生かすこともできます。

病院と同じくチーム医療であることは変わらないのですが、病院と比べ人数が少ない分、自分の業務範囲も広くなり、責任の重さを感じることもあります。一方で、人間関係の面では、大きなギャップなく健やかに過ごすことが出来ています。忙しい時でもギスギスせずにいつも前向きな雰囲気でいることを大切にしています。スタッフ間でのコミュニケーションは、患者様とのやり取りにも滲み出るものだと思うので、そういう意味でも常に明るさは心がけるようにしています。

開院間もない時期の入職だからこそ、クリニックが立ち上がり、どんどん良くなっていく時期を経験することができました。「このシステムは患者様のためにもっとこうしたい」「こういうルールにすると効率的に運用できる」などの意見を伝えやすく、皆で議論しながら反映することができました。自分もクリニックを作り上げていくことに参画している実感を持つことができるのもやりがいの一つです。

これまでとは違う領域をどのようにしてキャッチアップしてきましたか?

先輩看護師から学ぶことがたくさんあります。認定看護師も複数人在籍しており、この領域の看護のプロフェッショナルにいつでも聞ける環境は未経験者には、とても心強いです。落ち込んでいる他職種への声掛けや寄り添い力などを高めていきたいと考えているのですが、クリニックには心理士も在籍しているので、精神面でのケアについてサポートしていただけるのはありがたいです。患者様の数が多いので、経験を積みやすく、希望すればどんどん任せてくれる環境なので、成長したい人にとっても良い環境だと思います。私も、患者さんの希望に答えられるようになりたいと日々周囲のプロフェッショナルから吸収できるように意識しています。

職場の雰囲気を教えてください

患者様の数も多いので勤務中は忙しいですが、ワークライフバランスは取りやすい環境かと思います。必要な時には休みを調整することもできますし、時間外労働が多くなりすぎないように効率的に業務を進めたり、早く帰れる時はみんなで帰ろうという風土があります。

開院して1年ですが、産休・育休をとっているスタッフも複数います。私自身も今後ライフイベントがあっても、両立しながら働いていくイメージは持つことができています。どんな仕事でも両立の大変さはあると思いますが、お互いに配慮し、協力しながら進めていこうという雰囲気があるのも特徴の一つかとかと思います。

未経験で転職を考えている看護師にメッセージをぜひ。

入職してみて、不妊治療領域への理解は大きく深まりました。保険適用になったことも影響しているかもしれませんが、思った以上に、気軽に治療する人も多いというのも大きな気付きでした。これまでの経験とは異なる領域でチャレンジすることは勇気がいることだと思います。私も不安なこともありましたが、勇気を出してチャレンジしてみて良かったと思っています。もし気になる方がいれば、ぜひ挑戦してみることをおすすめします。

1日の流れ 

<日勤>

08:30 診療準備。内診台、採卵室、安静室などの準備。

08:50 朝礼

09:00 午前外来開始。採血・採卵・診察介助・予診など

14:00 昼休憩。スタッフが順番に休憩をとる

15:00 午後外来開始。移植・診察介助など

17:30または18:30 早番のスタッフ勤務終了

20:00 診療終了

20:30 遅番スタッフは勤務終了