作用
- 腟に直接挿入することで作用する黄体ホルモン(プロゲステロン)製剤で、子宮内膜を脱落膜化させ、受精卵や胚が着床しやすい環境を整えます。また、着床後も補充を続けることで、妊娠を維持する働きもあります。胚移植時に使用します。腟に薬剤を挿入する方法は肝臓で代謝されることなく、粘膜から直接ゆっくりと薬剤を吸収できます。
副作用
- 発疹 、蕁麻疹 、肝機能異常 、悪心 、嘔吐 、食欲不振 、頭痛 、眠気 、浮腫、外陰腟部のかゆみ、不正子宮出血、外陰部腟カンジダ症など
- 1回1錠ずつ腟内に投与します。時間帯はいつでも良いですが、挿入後すぐに動き出すと腟外に薬剤が出てくる可能性があり、起床時すぐ挿入し、夕は入浴後〜寝る前の挿入をおすすめします。挿入後は30分安静にしてください。挿入方法は、先端の細い部分を上に持ち、少し挿入したらできるだけ奥に押し込みます。目安として、薬剤を持っている指の第2関節が見えなくなるくらいまで挿入します。
注意点
- 25℃以下の涼しい場所(冷蔵庫など)での保管が望ましいです。
- 1度溶けた薬剤は使用しないでください。
- 飲み薬ではありませんので、飲まないよう注意ください。
- 腟坐薬のため、肛門には挿入しないでください。
- 妊娠中・授乳中の方は医師に相談してください。